誰のために起業するか?

もちろん、一番は自分のためとも言えるんじゃないだろうか。
それだけが正解なら、身も蓋もない。
起業してビジネスをする以上、誰かを相手にするわけだが、その誰かが重要だ。
なぜなら、その誰かがお客さん(見込み客ともいう。)だから。
そして、その誰かを喜ばせることができれば、こちらも嬉しい。これが、ビジネスのやりがいだ。決して、売上額だけではない。
つまり、その誰かが何かに困っていて、その誰かのために何か新しい商品やサービスを考えて、その誰かのために、起業する。

今朝の朝日新聞で紹介されていたのは、自分の長男が、発達障害で、道を覚えるのが苦手だったそうで、首から肩に載せる機器で、音声と振動で道案内するものを開発したという話。
スマホで道案内してもらうと、画面を注視してしまうため、事故のリスクが高くなるでしょ?
そこで、振動と音声のみにするわけ。すると、周りを見ながら移動できる。
使い方は、専用のアプリに目的地を入力するだけだそう。

ニーズは、同じ発達障害の方だけでなく、認知症の方でもよいし、何も障がいのない方でもOKだよね。タクシーの運転手でもOKじゃないだろうか。
この話の起業家は、資金集めに苦労したそう。
投資ファンドは、もうかるか?どうかをポイントにしたそう。
投資ファンドの立場では、そう見るだろう。当たり前だ。
ただ、起業する立場では、そうは見ない。もうかることが確実なら、もうとっくにどこかの誰かがやっている。これも当たり前だ。

ベンチャー企業は、誰かの困ったにきちんとスポットを当てて、新しい商品やサービスを作り出している。それは、誰かの困ったを解決して喜んでもらうため。
そんな使命をもってビジネスに挑んでいる。
つまり、起業するには、使命感や情熱やビジョンが必要で、それらがあるからこそ、やり続けることができる。
ビジネスってやり続けることが大事。すんなり上手くいくってことは、そうそう無いから。