スタートアップ=最新技術ではない!

スタートアップの方達と話す機会があります。
話を訊くと、最新技術を使って何かしようとするプロジェクトになります。
少し気になるのが、最新技術(最先端技術)ありきで話が進んでいることです。
つまり、最新技術という点をアピールポイントにしていて、その最新技術が、そのビジネスとマッチしているのか?って思うことがあります。

例えば、今朝の朝日新聞の記事で紹介されていた話です。
千葉県柏市に起業家向けのオフィスがあるそうです。
そして、ホテルなどに1人で宿泊する患者用のセンサーを使って、患者の家族へ「寝た」か「起きた」かを通知するサービスをビジネスとして提供している話です。
患者の様子を監視カメラで撮影すると、患者側としては、監視されているので、あまりよい気分ではないそうです。
例えば、監視カメラで撮影した内容を人工知能を用いた画像認識で、「寝ている」、「起きている」と判定することは可能です。
ですが、そうはせず、シンプルにセンサーをベッドに設置して、 「寝た」か「起きた」かを 判定して家族へ通知する。
これにより、患者のプライバシーを守りながら、家族の知りたい情報だけを家族へ通知する。

なぜ柏市かというと、柏市にある病院と、同じく柏市にあるホテルとのコラボ。
新しいニーズの発掘と、新しい課題の発掘。
それをどのように解決するか?
これが新しいビジネスになります!

もちろん、センサーで得た情報を解析する具体的なやり方については、最新技術を使ってもOKです!
カメラ(画像センサー)を使わず、重量センサーを使ったというところが、このビジネスのポイントの1つですね!