ものづくり+ITで新しいビジネスの具体例

サンスターというと、みなさんは、歯ブラシ、歯磨き粉を思い浮かべますね。
その他、スキンケア用品、ヘアケア用品なども扱っているものづくりの会社です。

今までITビジネスとはあまり縁がなかった会社です。
ところが、歯ブラシにセンサーを取り付けて、スマホアプリと連携させ、歯磨きのやり方を点数化しました。

子供でも大人でも歯磨きは苦手っていう人がいますし、
得意だと本人が思っているだけで、歯医者さんや歯科衛生士さんから「もっと丁寧にみがきましょうね!」と言われる人もいます。

実際に歯医者さんから聞いたのは、「あの患者さんがきちんと歯みがきできる歯ブラシを開発したい! いつもみがき残しが多くて、一体どうやって歯みがきしているのか不思議で仕方ない」って。
歯みがきは、毎日の習慣。
みがき残しは、いつも同じ箇所。
そこが、虫歯になりやすい。

当たり前のことですが、
本人にとっては、どこがみがき残しの箇所か、わからない。
赤やピンクの薬で歯垢に色づけして、みがき残しをチェックする方法もありますが、
鏡で見える箇所しか、確認できませんし、子供にとっては、みがいた箇所と、みがき残しの箇所との差が今ひとつはっきりしませんね。

そこで、センサーを取り付けてみがき残しの箇所だけでなく、みがき方もチェックして点数化してゲーム感覚で楽しめるアプリを開発したそうです。
小生も1つ注文してみました。
手抜きを得意とする長男にプレゼントしてみます。

ここで、サンスターのITを使ったビジネスに見習うべきことは、
①自社が得意とするものに関連があること
(みがき方、歯周病などの知識がある)
②やりたいがあること
(虫歯予防や歯周病予防に貢献)
③マーケットを持っている
(歯ブラシの市場を持っている)
④子供の興味を引くためにゲーム感覚にしたこと
(子供はすぐに結果がでることに興味を示す。客層を広げる)

健康によくて、
親の悩みでもある子の歯みがきについてであり、
子供が欲しいと言えば、
親はクリスマスを待たずに買ってあげるでしょう!

起業家でネタを検討中の方、少なくとも、
①ご自身の経験(得意なこと)と、②やりたいこと、③ビジネス性
の3つが重なる領域で、見込み客から困ったことを聞き出してみるといいでしょう!