銀行の生き残り方!

先月、ブラジルの電子決済PIXについて話したが、実は、続きがある。
ブラジルの電子決済PIXの出現で、どうなったか?
一般ユーザーは、このアプリを使っているし、ビジネスの大小に関わらず、このアプリが利用されている。

前回、話していなかったことがある。
誰が、このブラジルの電子決済PIXを開発したのかっていうこと。
実は、ブラジル中央銀行が、開発した。
これって、どういうことか?

以前から、ブラジルでは、クレジットカードやデビットカード機能のカード決済が普及していた。
そうすると、次は、○○ペイなどのスマホのアプリを利用した決済が普及する。
○○ペイは、クレジットカードの読み取り端末が不要で、店側のクレジットカードの利用料より、低く設定されているから、当然、一般ユーザーや店舗は、クレジットカードから○○ペイに流れる。

ところが、ブラジル中央銀行が電子決済PIXを開発して、送金手数料をゼロにした。ブラジル中央銀行自ら電子決済PIXを開発したから、送金手数料を決めるのは、当然、ブラジル中央銀行。
手数料をゼロにすることにより、 手数料数%の ○○ペイは、やっていけない。
ブラジル中央銀行は、今まで送金手数料で稼いでいたわけで、それをゼロにするのは、勇気がいったろう。
でも、一般ユーザーにスマートフォンで電子決済PIXを利用してもらうわけだから、会員数を集めれば、広告を流すことができ、 ブラジル中央銀行は、 広告収入を得られるというわけ。
つまり、金融市場の中心の役割をし続けられるわけ。

日本の銀行も、ブラジル中央銀行みたいになるは、時間の問題ではないだろうか?